血糖値計測生活 14日め、糖の吸収をおだやかにする薬を試す

こんにちは、id:diabetes_mです。FreeStyleリブレを使った血糖値常時計測生活14日めです。

赤の縦線は食事(糖質量は概算)、緑の縦線は運動です。

20時ごろにセンサーの使用期間(2週間)がちょうど過ぎてしまったのでグラフの記録はそこまでになっています。

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朝食: アーモンド28g(6g)、炒り豆20g(4g)、りんご1/4(4g)

10時ごろにステッパー+ダンベル15分

昼食直前にベイスン0.2mg1錠

昼食: いわし、鶏むね肉とまいたけの炒めもの、にんじんと白菜と油揚げのみそ汁、小松菜、もやし、ブロッコリー、長芋とキャベツと卵のお好み焼き風、麦飯110g(計糖質50g程度)

食後15分後からステッパー+ダンベル15分

おやつ: 午後4時ごろアーモンド28g、炒り豆10gくらい

夕食: いわし、ブロッコリー、トマト、鶏つくね、なすの煮浸し、にんじんと小松菜と油揚げのみそ汁、納豆

食後20分(3.5km)ジョギング

ミックスナッツ10gくらい

 

秘密兵器

昨日も少し触れましたが、個人輸入で処方薬のベイスン(一般名ボグリボース)を購入しました。

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注意: ベイスン(ボグリボース)は処方薬です。一部の例外を除いて処方薬の個人輸入は違法ではありませんが、当然自己責任ですし、服用にあたっては十分な注意が必要となります。私個人は副作用等のリスクを承知した上で自己責任で服用しますが、この記事を読んだ方に同様の行為を勧めるものではありません。

 

ボグリボースはα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI, alpha glucosidase inhibitor)と呼ばれるカテゴリに含まれる薬です。食事に含まれる多糖類(主にデンプン)や二糖類(砂糖など)は小腸で単糖類(おもにブドウ糖と果糖)に分解された上で吸収され血糖値の上昇をもたらしますが、α-GIは二糖類を単糖類に分解する酵素を阻害することで糖の吸収をおだやかにします。

糖尿病 ~α-グルコシダーゼ阻害薬とインスリン抵抗性改善薬~ - 先端医療講座 - 藤元メディカルシステム

食事により摂取された炭水化物(デンプン)は、小腸においてαアミラーゼにより二糖類に分解され、さらに小腸粘膜上皮細胞の刷子縁に存在する二糖類分解酵素(α-グルコシダーゼ)により単糖類にまで分解されて吸収されます。α-GIは、このニ糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの作用を競合的に阻害することで、糖の分解・吸収を遅らせます。

α-GIには何種類かありますが、このボグリボース0.2mgは唯一耐糖能異常から2型糖尿病への悪化を防ぐ目的で保険適応となっているようです。

medical.itp.ne.jp

[ベイスン0.2mg,ベイスンOD0.2mg(ボグリボース)のみの適応症]耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制(食事療法・運動療法を十分に行っても改善されない場合のみ) 

 

もちろんお医者さんに処方してもらって使うべきなのですが、それなりに時間がかかりそうなこと、FreeStyleリブレを利用しているうちにデータを見てどの程度の効果があるのか確かめたいことが理由で処方を待たず個人輸入しています。

 

目的はおもに2つで、人とごはんを食べたりする機会で高糖質食や食後の十分な運動が難しい時に頓服的に利用することと、毎食ではなくとも糖質をある程度摂取する食生活にすることで高たんぱくに食事が偏りすぎるのを避けて腎臓をいたわることです。

 

ベイスン(ボグリボース)の効果確認

というわけで、昼食直前にベイスン0.2mg1錠を飲んだ上で、このところの低糖質食ではなく麦10割ごはん110g(糖質換算35gくらい)を食べてみました。残り物でちょっと量が多く、あわせて糖質量50g程度になっていると思います。

  • この薬を飲みはじめても、食事療法や運動療法をきちんと続けるようにしてください。

とのことで食事療法・運動療法の代わりになるものではないという理解なので、ひとまず今日は食後すこしおいてから15分運動しました。今日はちょっと留守番で外出ができないのですが、平日だと食後に散歩したくらいの運動量というイメージです。

食後の血糖値上昇はゆるやかですが、食後1時間ほどして140前後まで血糖値が上昇した後その状態が2時間ほど続きました。糖の吸収がゆっくりになる分、血糖値が上がった状態が長く続くようです。12時にごはんを食べて、3時ごろになっても血糖値が140弱くらいと高めだったので15分運動して血糖値を下げました。

 

ということで、効果は確かにあるようですが思ったより効き目はゆるやかです。麦10割ごはんを小さいお茶碗に軽く1杯くらいでこの血糖上昇だったので、この薬を飲んだからといって麺類や丼ものを食べても平気、というわけにはいかなさそうです。人と会っているときは自分のペースで食後の運動するのも難しいですし、どうしても高糖質食を食べないといけないときに飲むとしても少し影響を和らげる程度の効き目になりそうです。 

 

 センサー使用期限終了 

今日が14日めで、センサーを装着してから2週間が過ぎました。夕食後、時間が過ぎた時点でセンサーは使えなくなりリーダーを近づけても「センサーを交換してください」というメッセージが出るようになります。

 

センサーはもう1つ買ってあります。今週の金曜日に糖負荷試験を予定していてその様子をリブレでも記録したいのでそれまでには2個めのセンサーをつけようと思いますが、ひとまず1,2日センサーをつけずに暮らしてみようと思います。

血糖値の上がり方が見えないぶん食生活は慎重に行くことになると思いますが、ちょっと数字を気にしすぎて疲れた感じもあるので少し休憩します...

 

明日あたり、この2週間のデータから学んだ血糖値ハックを一旦まとめてみようと思います。

 

つづく。